2025.10.03

【実証実験レポート3】半田中学校「優秀賞ベンチ制作」が本格始動

前回の記事はこちら【実証実験レポート2】半田中学校「ベンチデザインコンペ」表彰式開催

アイアムデザイン株式会社と半田中学校3年7組の生徒たちによる、
知多半田駅前ロータリーに向けた「優秀賞ベンチ制作プロジェクト」が
2025年10月2日に本格的に始動しました。

このプロジェクトでは、コンペで優秀賞に輝いたデザイン案を形にするため
約2ヶ月間でベンチを完成させる予定です。単に新しいものを作るのではなく
今回は地域で使われていた既存のベンチをリメイクするというサステナブルな方法を採用しました。

地域資源を活用!譲り受けたベンチをリメイク

今回リメイクのベースとなるのは、長年大切に使われていた木製ベンチです。
ご厚意により快く譲っていただいたこのベンチは、地域の歴史と温もりを乗せ知多半田駅前で新たな役割を担うことになります。
生徒たちは、このベンチを優秀賞デザインの要素を取り入れながら生まれ変わらせるという、
やりがいのある課題に挑みます。

6班に分け、デザインから制作までを体験

制作プロジェクトには、半田中学校3年7組の生徒全員が参加します。
クラスを6つの班に分け、各班が制作工程の一部を担うことで、
ものづくりと協働のプロセスを深く体験できるようにしています。

【初日:1班目の活動レポート】

始動日である10月2日には、早速1班目の生徒たちが制作に取り組みました。
この日の主な活動内容は、デザインの具体的な実現に向けた重要な初期工程です。

  • 木材サイズ割り出し
    優秀賞デザインのイメージをもとに、既存のベンチのどの部分をどう活かし
    どのようなサイズの木材が必要になるかを割り出しました。
  • 墨付け
    生徒たちは次回の「木材切断」に備えて正確な切断線を木材に書き込む「墨付け」作業に真剣に取り組みました。
  • 既存ベンチの塗装剥がし(ヤスリがけ)
    長年の使用で傷んだ既存ベンチの表面を、紙ヤスリを使って丁寧に剥がす作業を行いました。
    古い塗装を剥がすことで、木材本来の美しさを取り戻し、新しい塗装がしっかりと定着するための下地づくりをしました。

ヤスリがけの作業では、最初は戸惑いを見せていた生徒たちも、次第に夢中になり、木材が滑らかになっていく様子に達成感を覚えているようでした。

今後の予定と期待

今後、他の班が木材の切断、塗装、組み立てといった工程を引き継ぎ、約2ヶ月後の完成を目指します。ベンチが知多半田駅前に設置される日を、どうぞご期待ください。
次回のレポートでは、2班目以降の活動の様子をお伝えします。