株式会社心玉

地域に愛される企業であり続けるために。理念を軸に進化する心玉の挑戦。

地域に愛される企業であり続けるために。理念を軸に進化する心玉の挑戦。

PROFILE

プロフィール

加藤 大将

株式会社心玉

代表取締役社長

加藤 大将

1986年半田市生まれ。Santa Barbara City College卒業。2013年株式会社心玉へ入社。
2026年日本青年会議所 第75代会頭

アイアムデザイン株式会社

代表取締役

後藤 洋平

1983年、半田市生まれ。トライデントデザイン専門学校卒。アルペン社にて企画業務を経て2011年アイアムデザイン設立。加藤大将社長とは幼少の頃からの友人。2023年日本青年会議所にて加藤大将さんの渉外を担当。

ABOUT

業界・業種生活関連サービス業(清掃業・レンタル業・家事代行など)
提供サービスウェブサイト制作/チラシ制作/看板制作

祭りがつないだ幼少期の縁。受け継がれる教えと原点。

後藤: 加藤社長との出会いは幼少期にさかのぼります。私たちは、それぞれの祖父同士のご縁により、同じ下半田南組の祭礼行事に参加するようになりました。気がつけば二人で「おくるま」の上に乗り、年に一度のお祭りを共に楽しむ関係になっていました。

私は加藤社長のお祖父様、加藤雅示様から幼少期より大変可愛がっていただきました。特に印象に残っている言葉があります。

雅示様:「洋平くん。金がなくても靴はピカピカに磨けよ。そうすれば一流の男になれる。」

当時は意味を十分に理解していませんでした。しかし経営者となった今、その言葉の重みを深く実感しています。私は誰よりも靴を磨くことを大切にしています。それは見た目の問題ではなく、姿勢の問題であると理解したからです。

雅示様が残してくださった下半田南組の「心玉太鼓」「亀の水引」、そして130年の時代を経て復活した「二福神」。これらを私たち世代が大切に守り続けていくことが使命だと感じています。当時の加藤社長は「好奇心旺盛」でありながら「謙虚」。その印象は今も変わっていません。

加藤社長から見た当時の私の印象はいかがでしたか?

加藤: 私自身も幼少期から後藤社長と関わらせていただきました。祖父同士のつながりもあり、出会いの中心はお祭りでした。
私の中では、下半田地区のお祭りは「後藤家が中心となっている」という印象が強くありました。お父様やお祖父様も熱心に関わられており、後藤家の存在感は非常に大きかったです。
後藤社長は破天荒で、わんぱくな印象でした。一方で、非常にこだわりが強く、自分が納得するまでやり切る姿勢を持っていました。子どもの頃からその片鱗は感じていました。

地域に寄り添う事業の原点。“おもてなし”が築いた心玉の経営哲学。

後藤: 改めて、株式会社心玉様の事業内容についてお聞かせください。

加藤: 弊社はダスキンのフランチャイズ加盟店として、家庭用および業務用の清掃用具全般のレンタル・販売を行っております。キッチン用品や浴室関連用品、浄水器、空気清浄機などのレンタル販売も展開しております。
また、害虫駆除やハウスクリーニング、飲料水や化粧品の販売も行っております。
約10年前からは福祉用具のレンタル・販売事業(ヘルスレント)を開始しました。直近ではユニフォームのリース・販売・クリーニング事業も展開しています。さらに、ダスキン事業とは別にデイサービスも運営しております。

後藤: 株式会社心玉に入社されて14年目とのことですが、それ以前のご経歴について教えてください。

加藤: 入社前は、山形県山形市蔵王温泉にある株式会社高見屋旅館に4年間勤務しておりました。アメリカ留学から帰国する直前、父から就職先の連絡を受け、そのまま山形で修業することになりました。
ホテルで2年間、老舗旅館で2年間勤務しました。

仕事内容は大きく異なりましたが、共通して学んだのは「おもてなしの精神」です。
フロント業務、客室準備、風呂清掃、料理提供、ネットプラン作成、さらには海外でのPR活動まで、あらゆる業務を経験しました。
その中で強く感じたのは、「お客様があってこその仕事」であるということです。

実は日本にもチップ、心づけの文化があるのです。
チェックインの時の初めにもらうのと、チェックアウトの旅館を出る時にもらうのと、どっちが嬉しいと思いますか?
もちろん後者のチェックアウトの時です。イコール自分のおもてなしに評価をしてくれていると言うことです。
チェックアウトの時に心づけをもらった時の喜びは今でも忘れられません。

創業70周年、その先へ。地域に必要とされ続ける企業を目指して。

後藤: 今後、会社を継承される立場として、どのような未来像を描いておられますか。

加藤: 今年で創業70周年を迎えます。
経営理念にもある通り、「地域の皆様に喜ばれ、地域社会のお役に立つ会社」であり続けたいと考えています。
私たちのサービスを通じてお客様に感動を届け、愛される企業になること。
そして何よりも、「地域からこの会社は必要だ」と言っていただける存在になることが目標です。
壮大な目標ではありますが、それを一つひとつ積み重ねていきたいと思っています。

Webサイトは“会社の顔”。発信力がもたらした組織と採用の変化。

後藤: Webサイトをリニューアルされてから、会社として何か変化はありましたか。

加藤:やはり周囲からの見られ方は変わったと思います。
以前のホームページが悪かったわけではありませんが、情報として整っているという印象が強く、会社として何を大切にしているのかという部分までは十分に伝わっていなかったと感じています。
今回リニューアルしたことで、「しっかりしている会社ですね」と言っていただく機会が増えました。
特に初めてお会いする方や、企業としての規模感を判断される場面では、ホームページの印象がそのまま会社の印象につながっていると実感しています。

採用の面でも変化がありました。
応募者の方が事前にホームページをよく見てくださっていて、理念や事業内容を理解したうえで話をしてくださるようになりました。そのため、話がスムーズになり、価値観の共有がしやすくなったと感じています。
また、社内でも「自分たちの会社のサイト」として誇りを持てるようになったことは大きいと思います。
外向けの発信でありながら、内側にも良い影響を与えていると感じています。

株式会社心玉のWebサイトを見る

AI時代だからこそ問われる、“人にしかできない価値”とは。

後藤:AIやテクノロジーの進化について、どのようにお考えですか。

加藤:正直に申し上げれば、人工知能の進化は脅威でもあります。効率や正確性という面では、人の仕事が置き換わっていく領域も増えていくでしょう。しかし、私たちの仕事は「手」と「心」で行うおもてなしです。

清掃一つをとっても、ただきれいにするだけではありません。お客様の暮らしを想像し、気持ちを汲み取り、次に使うときの心地よさまで考える。そこには人にしかできない配慮があります。
人の温かさや表情、声のトーン、空気感。
そうしたものはデータでは置き換えられないと私は思っています。だからこそ、テクノロジーを否定するのではなく、活かせる部分は活かしながら、人にしかできない価値をより磨いていく必要があると感じています。
AI時代だからこそ、「人の質」がより問われる時代になるのではないでしょうか。

後藤: どのような人材と共に働きたいとお考えですか。

加藤: 祖父が面接で必ず尋ねていた質問があります。
雅示様:「あなたは運が良いですか。」

一見すると不思議な問いですが、私はとても大切な質問だと思っています。
自分は運が良いと信じられる人は、物事を前向きに捉え、周囲や環境に感謝できる人だと思うのです。困難があっても、それを経験として受け止め、成長につなげられる。私はそういう人と働きたい。そして何より、理念に共感できる人です。

理念は会社の軸です。軸が共有できなければ、判断も方向性もぶれてしまいます。逆に、理念が共有できていれば、多少の困難があっても乗り越えていける。AIが進化しても、人が組織をつくるという本質は変わりません。
だからこそ、心を持ち、前向きに物事を捉え、理念を共にできる人と歩んでいきたいと考えています。

「幸せな社会」を実現したい。感謝を軸に描く人生と未来。

後藤: 加藤社長ご自身の、個人的な夢や目標についてお聞かせください。

加藤:「幸せな社会」の実現ですね。
幸せの定義は人それぞれ違うと思いますが、私にとっての幸せは「感謝」です。少し抽象的かもしれませんが、誰もが感謝しながら生き、そして誰かから感謝される存在になれたら、きっと世の中はもっと笑顔で溢れると思うのです。

だからこそ、まずは自分自身がそうありたいと思っています。日々の中で幸せとは何かを考え、感謝しながら生きていける人間になりたい。簡単なことではありませんが、常に意識し続けたいテーマです。

日本青年会議所第75代会頭として。全国を動かす決断と責任。

後藤: 2026年、日本青年会議所第75代会頭に就任され、折り返し地点を迎えられました。他の役職との違いについてはいかがでしょうか。

加藤:これまで務めてきたどの役職も重いものでしたが、会頭職は想像以上に重い役割だと感じています。
私は役職とは肩書ではなく、「役割と責任」だと思っています。 会頭という立場では、最終的な判断を求められる場面が非常に多くなります。自分が「OK」を出せば、何百人、何千人のメンバーが一斉に動く。その一つの判断が全国に影響を及ぼします。
そう考えると慎重にもなりますし、常に見られている立場でもあります。 決断の場面では、その人の考え方や心の在り方まで問われるように感じます。

重圧はありますが、非常に大きな学びを得られる経験でもあります。難しい役職ではありますが、日々職務を全うしたいと思っています。

公益社団法人日本青年会議所のWebサイトを見る

理想は“青年会議所のような会社”。人と想いで築く未来像。

後藤: 最後に、今後の会社の目標をお聞かせください。

加藤:目標は年ごとに変わるものですが、出来上がっている状態で一つのお手本で言うのであれば青年会議所みたいな会社です。
一つの事業に多くの人が関わり、時間をかけて磨き上げ、自分たちの手で輝かせる。そして、それが地域の方々に感動や共感を生む。
もしそれを会社で実現できたらと思うと、胸が高鳴ります。
理想かもしれませんが、従業員全員でそんな会社づくりができること。それが社長としての目標です。


幼少期からのご縁を振り返ると、私たちは多くの「受け継がれた想い」の中で育ってきたのだと改めて感じます。靴を磨くという言葉に込められた姿勢。 おもてなしの本質。 理念を軸に歩む覚悟。 そして、感謝を大切にする心。加藤社長の言葉の一つひとつに、祖父世代から続く精神と、これからの時代を担う責任の両方を感じました。地域に必要とされる会社であり続けること。
その歩みは簡単ではありませんが、確かな志のもとで続いていくのだと思います。

貴重なお話をありがとうございました。