株式会社ツジタ

100年続く「一流の職人集団」への挑戦。代表就任を機に語る、建設業のブランディングと未来。

PROFILE

プロフィール

株式会社ツジタ

代表取締役

辻田 真吾

1983年、武豊町生まれ。東放学園音響専門学校卒。MTV Japanを経て2010年「株式会社ツジタ」に入社。2026年5月に代表取締役に就任。

アイアムデザイン株式会社

代表取締役

後藤 洋平

1983年、半田市生まれ。トライデントデザイン専門学校卒。アルペン社にて企画業務を経て2011年アイアムデザイン設立。辻田氏とは高校時代からの音楽仲間。

ABOUT

業界・業種型枠工事業
提供サービスウェブサイト制作/リクルートパンフレット制作/名刺制作

あの夜、名古屋で始まった原点。

後藤: 辻田社長との出会いは高校生の頃でしたね。名古屋のクラブだったと思います。確かお祭りの後、4月頃でしたよね。パンチパーマに色メガネ、スカジャンという、かなり強烈な印象でした。

辻田:30年近く前ですよ。よく覚えていますね。私が高校生の頃、地元のお祭りでは若い衆が全員黒髪パンチパーマにするしきたりだったんです。オシャレな髪形は先輩方に許してもらえませんでした(笑)。ただ、この独特な不良文化がイギリスやアメリカとも違う日本のパンクスタイル。そう思ってました。

後藤: 単なる音楽の趣味ではなく、思想に近いものだったのですね。

辻田: そうですね。模倣ではなく、自分の解釈で表現する。それは若かった当時の反骨心でもあり、今振り返ると、経営に通じる姿勢だったのかもしれません。

後藤: 私の印象はいかがでしたか。

辻田: 「中学生でクラブに出入りしているすごいやつがいる」と噂で聞いていました。実際に会ってみると本当に面白くて。初めて家に遊びに行ったときから一気に距離が縮まりました。

夢の世界にいながら、原点は名古屋にあると知っていた。

後藤: 私が21歳で専門学校を卒業した頃、辻田社長は東京でMTVに勤務していましたね。

辻田: はい。音楽が好きで、専門学校を経てMTV Japanに入りました。アーティスト撮影の音声やカメラなど、技術系の仕事に携わっていました。当時は、まさに夢の世界にいる感覚でした。

後藤: その頃、私を居候させてくれましたよね。

辻田: ありましたね。新宿で「ロンドンナイト」に行こうとしたのに辿り着けなかった夜も(笑)。でも、YOU THE ROCKに偶然会ったり、代々木公園近くの映画コンセプトのカフェに行ったり、刺激的な日々でした。

後藤: あの頃の東京は、情報も人もエネルギーも渦巻いていました。

辻田: はい。音楽もカルチャーも最前線にありました。ただその一方で、どこかで自分の原点は名古屋にあると感じていたのも事実です。

後藤: そこから家業に戻る決断は簡単ではなかったのではないでしょうか。

辻田: 簡単ではありませんでした。音楽の仕事は夢でしたし、充実もしていました。ただ、セントレアの建設など会社が大きく動くタイミングと重なり、母がガンを患ったこともありました。家族のこと、会社のこと、自分の役割を考えたとき、帰るべきだと思いました。

後藤: 覚悟の決断ですね。

辻田: 祖父から父へと受け継がれてきた会社です。苦労してここまで築いてきた姿を見てきました。そのバトンを受け取らない選択は、自分の中ではありませんでした。

現場を知らずして、経営はできない。10年の小僧時代がつくった覚悟。

後藤: 入社後すぐに経営に入ったわけではないのですよね。

辻田: はい。まずは協力会社の親方の元での小僧から始めました。職長を任されるまで約10年、現場で一から経験を積みました。日曜日も祝日も働きました。

後藤: 周囲と比較してしまうことはありませんでしたか。

辻田: ありました。大学生が遊んでいる姿を見ると羨ましく感じることもありました。ただ、1日も休まずやり切ったという事実は、自分の自信になっています。現場を知らずして経営はできません。

難しいからこそ価値がある。建築現場の華であり続けるために。

後藤: 改めて、御社の事業について教えてください。

辻田: 型枠工事を専門にしています。コンクリート建築の型枠をつくる仕事です。マンションや学校、公共施設など、大規模建築を中心に手がけています。
近年の代表的な実績は、 IGアリーナの型枠工事を担当しました。隈研吾氏設計の非常に複雑なRC造でした。安城や港のららぽーとも手がけています。

後藤: 難易度の高い案件ばかりですね。

辻田: 難しいからこそ価値があります。株式会社ツジタは「一流の職人集団」です。大工は建築現場の華だと私は思っています。その誇りを持ったスペシャリストが集まっています。

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仲間とともに、100年、200年と続く企業にしていきたい。

後藤: 人材育成についてはどうお考えですか。

辻田: 業界の高齢化は避けられません。だからこそ若い世代を育てたい。さらに、外国人も多く在籍しています。彼らを労働力としてではなく、職人として育てたいのです。

後藤: 現在の体制は?

辻田:社員は約30名、そのうち半数近くが外国人メンバーです。国籍に関係なく、同じ現場で汗を流し、同じ誇りを持つチームでありたいと思っています。

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後藤: ウェブサイト刷新の効果はいかがですか。

辻田: 問い合わせは増えました。施工実績を丁寧に見せることで、安心感を持っていただけています。会社の“顔”として非常に重要だと実感しています。

後藤: AIやDXについてはどうお考えですか?

辻田: 効率化できる部分は積極的に取り入れます。ただ、最後に品質を担保するのは職人の手です。AIにできない領域こそが、私たちの価値です。

後藤: どのような人材を求めていますか。

辻田:誠実な人です。嘘をつかない、誤魔化さない。その姿勢が安全と品質につながります。学歴や経歴よりも大切な基準です。

後藤:今後の目標を教えてください。

辻田:まずは100周年を盛大に迎えることです。祖父と父から受け継いだ会社を、100年、200年と続く企業にしていきたいです。

後藤: 個人的な夢はありますか。

辻田: 海外進出です。インドネシアやカンボジアなど、アジアで勝負したい。仲間との縁を活かし、日本の技術を世界に届けたいと考えています。


企業の価値は、理念や言葉ではなく、積み重ねてきた姿勢に宿ります。 辻田社長の歩みは、その証明そのものだと感じました。
代表就任という大きな節目に立ち会えたことを光栄に思います。
これからも、企業の“顔”をつくるパートナーとして、挑戦を支えてまいります。

ありがとうございました。